近年、様々な理由から離れて暮らす家族が増加傾向にあります。遠距離介護を継続していくには、信頼関係がポイントとなります。まず、高齢者の不満や希望を正しく把握しなければなりません。離れて暮らしているからこそ、頻繁に電話で話したり、直接会う機会を設けて高齢者が何でも相談できる雰囲気を作っていきましょう。また、高齢者だけでなく介護に携わる人たちやケアマネージャーとも円滑なコミニケーションを築いていきます。高齢者を対象とした介護サービスには、どんなものがあるかサービス内容や費用なども把握しておくと安心でしょう。洗濯や掃除、一般的な調理、買い物などの生活援助はもちろん、食事や入浴、排泄の介助、衣服の着脱などの身体介護等は介護保険サービスの適用内となります。しかし、ペットの世話や、花木の水やり、草むしり、趣味や散歩のための外出介助などは介護保険内で提供できません。介護保険外のサービスを受けたい場合は、民間企業が参入している高齢者向けのサービスや、市区町村などが実施する支援サービスを受けることを検討してみましょう。
例えば、外出が困難な高齢者を対象とした理髪店や美容院が自宅を訪問する訪問理美容サービス、ベッドや布団などの寝具の衛生管理が難しい高齢者には寝具の丸洗いサービスなどあらゆる支援を行っています。高齢者福祉施設や病院まで、車いすリフト付き自動車等で送迎してくれたり、緊急通報システムなども存在します。費用は実施する団体や企業により異なりますが、高齢者のニーズに応えた便利なサービスが豊富ですからぜひ活用してみましょう。今後も様々なサービスが展開されると予想される介護業界。「変わる高齢者の暮らしと介護」を一読すると、未来の介護が見えてくるでしょう。